配車サービスの車両に「照明看板」、米都市が導入を検討 学生殺害受け
(CNN) 米東部ニュージャージー州の大都市ジャージーシティーが、配車サービスに使われている車両に対し、利用客のための「照明看板」の導入の義務付けを検討していることが8日までにわかった。市長が明らかにした。
米サウスカロライナ州では先ごろ、女子学生が車で連れ去られて、その後、遺体で見つかる事件が起きていた。容疑者の男が逮捕されたが、警察によれば、学生は配車サービスの車と勘違いして容疑者の車に乗り込んだ可能性がある。
市長の声明によれば、今回の条例は、乗客に注意を促し、サウスカロライナ州で起きたような事件の再発を防ぐことを目的としている。条例案は早ければ今月10日にも市議会に提出される見通し。
ニュージャージー州の規則によれば、すべての企業はロゴやエンブレムといった「識別票」を制作して発行し、車両に表示させる必要がある。現在でも、配車サービスに使われている車両の多くには企業を示すステッカーなどが張られている。
今のところ、ニュージャージー州内では、配車サービスの車両に照明看板の設置を求める規則や法律は施行されていない。
市長は、サウスカロライナ州などでの悲劇によって、人々の安全の維持のために行政レベルで対応でき得る取り組みが明らかになったと指摘。配車サービスの利用者に対しては、名前を聞いて運転手の身元を確認するなどの予防措置を行うよう呼び掛けている。