飼育員がスマトラトラに襲われて負傷 米動物園
(CNN) 米カンザス州トピカにある動物園で、スマトラトラが飼育員を襲いけがを負わせる出来事があった。飼育員は病院へ搬送されて治療を受け、容体は安定している。動物園の園長が明らかにした。
7歳の雄のスマトラトラが飼育員を襲ったのは20日。トラと飼育員はいずれもトラの居住区にいたという。園長によれば、飼育員は頭の後ろや首、背中、片腕に裂傷などを負ったという。
飼育員は地元の病院へ搬送されて治療を受けた。飼育員は搬送時、意識もあった。現在の容体は安定しているという。けがをした飼育員はトラの担当で、居住区での作業も数年にわたって経験していた。
園長によれば、飼育員は日々の作業の一環としてトラの居住区の清掃や維持管理を行うが、そうしたタイミングでは本来、トラは居住区にいるはずではなかったという。
スマトラトラの数は非常に少なく、絶滅の危機に瀕(ひん)しているため、安楽死は検討していないという。
園長によれば、事件後、職員が素早く効果的に対応し、10分以内に事態を収拾した。