ハイキングの男性死去、愛犬離れず吠え続けて救助待つ 米
(CNN) 米ワシントン州でハイキングに出掛けた64歳男性が行方不明となり、一緒に連れて行った愛犬がそばを離れず、捜索隊が到着するまで吠(ほ)え続ける出来事がこのほどあった。
同州ピアース郡の保安官事務所によると、男性は転落した際に負ったけがが致命傷になったとみられ、遺体で見つかる悲しい結末となった。ただ、忠義を尽くす愛犬「デージー」の吠え声がなければ、男性の居場所を突き止められなかっただろうとも述べた。
男性は24日に車で出発し、夕暮れまでに戻らなかったため妻が通報していた。行き場所のメモ用紙も残さなかったという。
保安官事務所によると、男性がエバンスクリーク地域での全地球測位システム(GPS)などを用いた宝探しゲームの情報をインターネット検索で最近調べていたことを妻が見つけて、報告した。
保安官らによる捜索は25日、夜明けと共に開始されたが同地域では発見出来なかった。しかし、同日夕に男性の車を発見、宝探しゲームの場所のリストも車内にあり、捜索を再開していた。
All day yesterday our deputies & Search & Rescue Teams were out searching for a missing hiker near Eatonville. While this story has a sad ending, the love & loyalty of the missing man's dog Daisy will amaze you. We never would have found him w/o her help: https://t.co/OuORgqx0dw pic.twitter.com/9GMkhd7444
— Pierce Co Sheriff (@PierceSheriff) 2019年4月26日
その場所の1つで保安官補が犬の吠え声に驚かされたのは同日の午後6時ごろだった。その後、吠え声がする方向へ進み、マーシャル川の上部の非常に険しい土手部分でデージーの特徴に似た犬を見つけ出していた。
さらに鬱蒼(うっそう)とした森の中を30分ほど登り続けて、男性のそばにいたデージーにたどり着いたという。