仮出所する小児性犯罪者、化学的去勢が義務に 米アラバマ州
(CNN) 米アラバマ州で10日、13歳未満の子どもに対する性犯罪で有罪となった受刑者に対し、薬物療法で男性ホルモンを抑制する「化学的去勢」を義務付ける法律が成立した。
この法案は同州下院の共和党議員が提出。先月末に州上下両院で可決され、アイビー知事が10日に署名した。
対象者は仮出所の1カ月前から薬物の服用または注射を開始し、裁判所が必要ないと判断するまで続ける必要がある。費用は本人が負担する。
薬物を投与されると性的関心が減退し、性行為ができなくなるが、投与を中止すれば元に戻る可能性もある。
アイビー氏は「アラバマの子どもたちを守るための一歩だ」と述べた。
米国内ではすでに複数の州が同様に化学的去勢を法制化している。これに対し、人権侵害だと批判する声も上がっている。