トランプ氏とマクロン氏の友好の木、枯れた 仏報道
(CNN) フランスのルモンド紙は、同国のマクロン大統領がトランプ米大統領とともにホワイトハウスに植樹したオークの苗木が、検疫で隔離されている間に枯れたと伝えた。
苗木はマクロン大統領夫妻が2018年4月に訪米した際に仏米の友好の象徴として贈呈し、トランプ大統領夫妻と一緒にホワイトハウスの庭園に記念植樹したものだった。トランプ大統領の就任後、初めて国賓としてホワイトハウスを訪問したのがマクロン大統領だった。
ルモンド紙の報道について、CNNの独自取材では確認できなかった。ホワイトハウスや米農務省にもコメントを求めたが、返答はなかった。
トランプ大統領とマクロン大統領の関には亀裂が生じつつある。両首脳は、フランスで先日開かれたノルマンディー上陸作戦から75年の記念式典では友好的な様子を見せていたが、このところは友好よりも摩擦の方が目立っていた。
マクロン大統領はこの1年の間、イラン核合意や気候変動など幅広い問題に関連して、トランプ大統領の「米国第一」主義を批判し、孤立主義を支持しない姿勢を鮮明にしてきた。
マクロン大統領の苗木も同じように、孤立主義を好まなかったらしい。この苗木は、第1次世界大戦中の1918年に大勢の米兵が命を落としたフランス北部のベローウッドから移植されたもので、樹齢5~10年、高さは1.2メートルほどだった。
ところが苗木は植樹されて間もなく、ホワイトハウスからメリーランド州にある農務省の施設に移された。理由について当局者は当時、通常の規定に従い、輸入された樹木は隔離すると説明していた。