米オハイオ州でも銃乱射、死者9人 容疑者射殺
(CNN) 米オハイオ州デイトンの繁華街で4日未明、銃乱射事件が発生し、9人が死亡、27人が負傷した。容疑者は現場で警官に射殺された。
地元警察責任者によると、コナー・ベッツ容疑者(24)は近隣のバーの閉店時間が迫る午前1時すぎ、100発用のドラム弾倉を搭載したライフル銃で銃撃を始めた。
近くをパトロールしていた警官6人が駆け付け、20秒以内に容疑者を発見、約30秒後に射殺した。警官らにけがはなかったという。同責任者は事件発生時の緊急通報の音声や、防犯カメラの映像を公開した。
撃たれて死亡した9人の中には、この日に容疑者と一緒だった妹(22)ともう1人の男性もいた。3人は同じ車で街に出たが、途中から別々に行動していた。
現場周辺は深夜まで多くの人でにぎわう繁華街。居合わせた地元の若者は「安全な街だと思っていたのに」と話した。
捜査当局はデイトン郊外にある容疑者の実家を捜索した。連邦捜査当局の関係者2人がCNNに語ったところによると、容疑者が殺人に関心を持っていたことを示す文章が見つかったものの、今のところ人種差別や政治関連の動機を裏付けるような証拠はないという。
容疑者のライフルはオンラインでテキサス州から発注され、容疑者が地元の銃販売業者から購入していた。現場近くに止まっていた容疑者の車からも散弾銃1丁が見つかった。容疑者に銃の購入を禁止されるような犯罪歴はなかったという。
容疑者はデイトン市内のコミュニティーカレッジ(2年制大学)に通っていたが、この夏は授業を取っていなかった。幼なじみの友人によると、内気な性格だったという。
3日にはテキサス州エルパソで銃乱射事件があり、20人の死者が出ていた。