カナダでキャンプの米家族、オオカミに襲われる
(CNN) 米ニュージャージー州在住の4人家族がカナダ・アルバータ州にあるバンフ国立公園でキャンプしていたところ、夜中にオオカミに襲われる出来事があった。父親がオオカミにかまれて腕をけがしたものの、近くにキャンプしていた男性の助けもあって、無事にオオカミを撃退することができた。
カナダの公園当局によれば、事件が起きたのは9日午前1時ごろ。エリサさんによれば、オオカミがテントの中に侵入した際、夫のマシューさんがエリサさんと息子2人の前に身を投げ出すと、オオカミがマシューさんの腕にかみついた。
エリサさんによれば、永遠のように感じる出来事だったが、実際はわずか数分の出来事だったはずだという。
オオカミがマシューさんを引きずろうとしたところ、隣でキャンプをしていたラス・フィーさんが悲鳴を聞いて駆け付けた。
フィーさんはCNN系列局CBCの取材に対し、「悲鳴がすごかったので恐ろしいことが起きているのがわかった」と振り返った。オオカミに向かって走り、尻のあたりを蹴飛ばしたという。
フィーさんはすぐ、オオカミを蹴飛ばしたことを後悔したが、オオカミはマシューさんを解放し、テントから逃げ出した。マシューさんもオオカミの後を追い、2人で叫び、石を投げつけた。
その間、エリサさんと2人の息子はフィーさんのバンに逃げ込んだという。
一家は近くの病院に行き、マシューさんは傷の手当てを受けた。エリサさんによれば、かみ傷や裂傷があったが、体調に問題はなかった。
カナダの公園当局によれば、国立公園でオオカミによる襲撃が報告されたのは今回が初めて。ただ、ブリティッシュコロンビア州とオンタリオ州の州立公園ではそれぞれ1件の襲撃が報告されているという。