米政権高官、エルドアン大統領と会談へ シリア停戦を模索

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イタリアのマッタレッラ大統領と会談を行うトランプ米大統領=16日、ワシントンDC/BRENDAN SMIALOWSKI/AFP via Getty Images

イタリアのマッタレッラ大統領と会談を行うトランプ米大統領=16日、ワシントンDC/BRENDAN SMIALOWSKI/AFP via Getty Images

ワシントン(CNN) トルコによるシリア侵攻が続くなか、停戦仲介を担う米高官代表団が16日夜からトルコを訪問し、エルドアン大統領と会談する。ただ、トランプ大統領の最近の発言が停戦の取り組みを損なっているとの批判も出ている。

高官代表団にはペンス副大統領やポンペオ国務長官、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)らが含まれる。

代表団はエルドアン氏とシリア情勢を巡る対応を協議する見通し。トランプ氏がシリア北部から米軍を撤収させて以降、米・トルコ間の主要協議は初となる。エルドアン大統領が長年目標としてきたクルド人への攻撃に踏み切ったのは、米軍撤収が引き金になったとの見方が多い。

17日に行われる会談の主眼は依然不明。ただ、ポンペオ氏は出発前、軍事作戦停止につながる合意の可能性に楽観的な見通しを示した。

米国はトルコに厳しい姿勢を取るとしているが、他国が過去に使った武器売却中止の制裁は発動していない。

トルコが停戦に応じるかどうかも不透明だ。エルドアン氏は15日、アゼルバイジャンに向かう専用機内で記者団の取材に応じ、「我々が停戦を宣言することはない」「テロ組織とは交渉しない」と述べた。

一方、トランプ氏は16日、代表団のトルコ訪問に先立ち、中東への米国の関与を減らすのみならず、イランやロシア、シリアを含む非同盟国の関与増大も望む考えを示した。

また米軍撤収を決めた自らの判断を擁護したほか、トルコのシリア北部侵攻は「我々とは何の関係もない」と主張。これまで同盟関係にあったクルド人については「天使ではない」と述べた。

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