米空軍、「謎の無人宇宙機」X37Bが帰還
香港(CNN Business) 米空軍の実験用無人宇宙機「X37B」が27日、780日間に及んだ5回目のミッションから帰還した。
X37Bは米スペースシャトルを小さくしたような再利用型の宇宙飛行機で、全長8.8メートル、高さ2.9メートル、翼幅4.5メートル。強力なロケットで打ち上げられ、滑走路に水平に着陸する。
この10年間で5回打ち上げられて、1回ごとに地球周回軌道での滞在期間を延ばしてきた。
ミッションの具体的な内容については秘密が厳重に守られ、偵察活動や宇宙兵器の実験に使われているとの臆測も呼んでいる。
X37Bの打ち上げ時の様子。スペースXの「ファルコン9」ロケットが使われた
空軍は27日の記者発表で、航空機搭載用のレーザー兵器などを開発する空軍研究所(AFRL)から実験を委託されていたことを明らかにした。
空軍はまた、6回目となる次回の打ち上げ予定を来年に控え、準備を進めていると発表した。