線路に転落した男性、駅係員が間一髪で救助 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州の高速鉄道BARTの駅で、ホームから線路に転落した男性を、駅係員が間一髪で救助する出来事があった。
救出劇があったのはBARTのオークランドコロシアム駅。NFLの試合が行われた3日、列車がホームに進入してくる直前に、酔った男性が線路上に転落した。
この現場を目撃した乗客のトニー・バディさんは、助けられた乗客が係員と抱き合う動画をツイッターに掲載した。
This #BART worker just saved this man from falling onto the tracks as the train was approaching! Amazing!! pic.twitter.com/RX3zD36853
— Tony Badilla (@TonyBadilla) 2019年11月4日
「列車が到着したところで左の方から騒ぎが聞こえた。BARTの係員が男性を引っ張り上げて一緒にホーム上に倒れ込み、そこへ列車が通過していた」。バディさんはそう語る。
「見物人は間一髪の出来事に息をのみ、男性はガタガタ震えていた」「係員は男性の不注意に腹を立てながらも、感極まって2人で抱き合っていた」
男性を救助した係員はジョン・オコナーさん。BARTの発表によると、ホーム上で乗客の安全を確認していたところ、酔った男性が足を踏み外して線路上に転落した。列車は目前に迫っていた。
オコナーさんは男性に声をかけたが、自力ではい上がれない様子を見て取ると、男性の肩をつかんで体を転がすようにして引き上げ、無事に救助した。
KPIXの取材に対してオコナーさんは、「正直なところ、男性が電車で体を真っ二つにされてしまうのではないかと思った」「この人が死ぬのは見たくなかった」と振り返った。
4日に記者会見したオコナーさんは、単に自分の仕事をしていただけだったと謙遜し、「特別なことだったとは思わない」と話している。