テロ組織支援の米国人、FBIの最重要指名手配リストに 報奨金5億円超
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は2日、ソマリアのイスラム過激派組織「シャバブ」に物的支援を提供してきたとされる米国人、ジェハド・セルワン・モスタファ被告(37)の逮捕につながる情報の提供者に、500万ドル(約5億4500万円)の報奨金を出すと発表した。
モスタファ被告はFBIの最重要指名手配リストに掲載され、カリフォルニア州サンディエゴの連邦地裁で2日、起訴状が公開された。
検察によると、モスタファ被告は外国のテロ組織に参加している米国人の中で最も高位の人物とみられる。米政府は2008年以降、シャバブをテロ組織に指定している。
モスタファ被告は米サンディエゴで生まれ、高校、大学時代までここに住んでいたが、05年にイエメンとソマリアへ渡航。ソマリア紛争でエチオピア軍との戦いに参加した後、シャバブに加わった。現在も現地で活動中とみられ、ソマリア国内での攻撃に使われた即席爆弾との関連が疑われている。
同被告は09年にもテロ組織を支援した罪で起訴されていた。2日に公開された起訴状では、支援の対象がさらに拡大している。