ハリス上院議員、民主党指名争いから撤退 資金も支持も伸びず
(CNN) 2020年の米大統領選に向けて民主党からの指名を目指していたカマラ・ハリス上院議員は3日、選挙戦からの撤退を明らかにした。ハリス議員はかつては有力候補とみられていたが、支持の獲得や選挙資金の確保がうまくいかなかった。
ハリス議員は3日午前、陣営幹部に撤退の決断を伝えた後、支持者に電子メールを送ったほか、ツイッターに動画を公開した。
ハリス議員は動画の中で、支持者に向けて、「非常に残念であるが、深い感謝とともに、わたしはきょう、選挙戦から撤退する」と述べた。
It has been the honor of my life to be your candidate. We will keep up the fight. pic.twitter.com/RpZhx3PENl
— Kamala Harris (@KamalaHarris) 2019年12月3日
ハリス議員に対する期待は選挙戦開始当時は高かったものの、ここ数カ月、世論調査で支持を伸ばせずにいた。ハリス議員によれば、資金面でのプレッシャーも選挙戦からの撤退を促した。情報筋によれば、支持と資金の欠如が陣営内での不和にもつながったという。
ハリス議員は今週、序盤に投票が行われる州を訪問し、個人的にスタッフや支持者に感謝を伝える予定。
ハリス議員は今年1月のキング牧師記念日に立候補を発表し、自身の立候補や指名の可能性が米国や民主党にとって歴史的な瞬間になると訴えていた。ハリス議員の撤退は民主党にとっては、唯一の黒人女性候補がいなくなることを意味する。