ファウルボールに直撃された2歳女児、脳に回復不可能な損傷 米
(CNN) 米大リーグの試合で観客席にいた2歳の女児がファウルボールに直撃された問題で、一家の代理人の弁護士が米紙ヒューストン・クロニクルの取材に対し、女児は脳に回復不可能な損傷を負っていると語った。
女児は今年5月、米テキサス州ヒューストンで行われたシカゴ・カブス対ヒューストン・アストロズの試合でファウルボールに直撃され、病院に運ばれていた。
弁護士のリチャード・ミソフ氏は女児の容体について、「脳の一部に損傷を負っている。恒久的な損傷だ」「継続的に発作を起こし、投薬を受けている。それは恐らく生涯続くだろう。解決するかもしれないし、しないかもしれない」と語った。
脳の障害に起因する認知障害があるかどうかについて、医師の診断は出ていないという。
女児の症状については6月の時点で、頭蓋骨(ずがいこつ)骨折、硬膜下血腫、脳挫傷、脳水腫と発表されていた。
「この年齢の女児としての日常生活のほとんどは継続できている。しかし両親は常に警戒していなければならない」とミソフ氏は話している。
大リーグの試合ではこの数年で、同じような事故が相次いでいた。2017年には米ニューヨークのヤンキースタジアムで、観客がファウルボールに直撃されて病院に運ばれた。18年にはロサンゼルス・ドジャースの試合でファウルボールが頭に当たった79歳の女性が死亡している。