開設直後のシーク教寺院に「かぎ十字」の落書き 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州サクラメント近郊の町に開設されたばかりのシーク教寺院に、ナチス・ドイツのシンボル「かぎ十字」などが落書きされているのが見つかった。地元保安官事務所は憎悪犯罪として捜査している。
町に寺院が開設された翌日の13日朝、犬を散歩させていた近くの住民が落書きを見つけた。
寺院入り口の石碑にスプレー塗料で、かぎ十字と「ホワイト・パワー」の文字が吹き付けられていた。発見した住民は石碑をシートで覆ったという。落書きは同日中に除去された。
イスラム教の市民団体「米イスラム関係評議会(CAIR)」サクラメント支部の責任者は「みんなで憎悪に立ち向かわなければ」と話し、シーク教住民への支援を表明。目撃者からの情報提供を呼び掛けた。
保安官事務所によると、今のところ容疑者に関する情報は何も入っていない。
この建物がシーク教寺院であることを知らせる表示はなく、容疑者がユダヤ教寺院などと間違えた可能性もあるという。
シーク教はインド発祥の一神教。カリフォルニアは米国内でシーク教徒が多い州のひとつだ。現場から車で約1時間のユバシティーは毎年、シーク教のパレードに約10万人が集まることで知られている。