教会の風船飛ばしに自治体が抗議、環境への影響に懸念 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州のサイエントロジー教会が、新しい教会のグランドオープニング式典で数百個の風船を飛ばしたことについて、同州ベンチュラ市の市議会で謝罪した。マット・ラベラ市長がCNNの取材で明らかにした。
サイエントロジー教会がヘリウム風船を飛ばしたのは22日だった。これについてラベラ市長は「環境保護を主張している教会が、その環境を傷つける風船を飛ばすとは、正真正銘の偽善だ」と憤る。教会は24日の市議会で謝罪したと市長は話している。
サイエントロジー教会はCNNの取材に対し、この件に関して市と連絡を取っていることを確認した。市からは書面で特別イベントの許可を得て、22日のグランドオープニングで生分解性風船を飛ばすことを認められていたが、双方に誤解があったと主張している。
これに対してラベラ市長は、「風船飛ばしは認めないと、市ははっきり通告していた」「だが教会が最終的な許可申請を提出する段階で、『風船/紙吹雪飛ばし』の文言を挿入した」と反論する。
飛ばされた風船は生分解性だったとする教会側の説明についても、ラベラ市長は「(教会が)飛ばしたのはゴム風船だった。死んだ動物の胃の中からよく見つかっている風船だ」と訴えている。
こうした事態の再発を防ぐため、同市はあらゆる種類の風船飛ばしを禁じる新しい条例案を提出したという。
市議会はちょうど、発泡スチロール製の使い捨て食器や食品容器、包装材などを全市で禁止する条例案を通過させたところだった。既に使い捨てプラスチックやプラスチックストローは禁止されている。