トランプ氏、首席補佐官を交代 3年あまりで4人目
(CNN) トランプ米大統領は6日夜、マルバニー大統領首席補佐官代行が退任し、後任にマーク・メドウズ下院議員を起用すると発表した。
メドウズ氏は、トランプ政権発足から3年あまりで4人目の首席補佐官となる。マルバニー氏の場合、1年2カ月にわたる首席補佐官在任中に「代行」の肩書が取れることはなかったが、トランプ氏のツイートではメドウズ氏に関して「代行」の言葉は使っていない。
トランプ氏はフロリダ州の別荘に到着後、ツイッターでメドウズ氏の起用を発表。「マイクのことは長年知っており、一緒に仕事をしてきた。関係は非常に良好だ」と述べた。
マルバニー氏については、政権への貢献に謝意を示したうえで、北アイルランド問題担当の特別代表に起用する考えを示した。現時点では交代の理由を明かしていない。
突然の発表となったが、交代の観測自体は数週間前から出ていた。1カ月前に弾劾(だんがい)裁判で無罪を言い渡されて以降、トランプ氏は次々とスタッフの入れ替えを進めている。
マルバニー氏は過去3年にわたりトランプ政権の要職を歴任してきた。ただ、性格の不一致に弾劾裁判の対応への不満も重なり、トランプ氏は数カ月前にマルバニー氏への信頼をほぼ失っていた。
最近は米国西部への遊説やインドへの国賓訪問にも帯同せず、これまで解任されてきた前任者と同じパターンをたどっていた。
トランプ氏は幾度もマルバニー氏の解任を検討したものの、弾劾裁判中に指導部の入れ替えを行えば不必要な混乱を招きかねないと側近から説得され、思いとどまっていた。
メドウズ氏は6日夜の声明で、首席補佐官への起用は「名誉」だと述べた。同氏は2016年大統領選を前に他の共和党議員がトランプ氏と距離を取るなか、いち早くトランプ陣営と連携しており、その後は最側近の1人となっている。
同氏は昨年末、次期下院議員選挙には出馬しないと公表していた。