米国務省、中国大使に抗議 米軍による新型コロナ関与説めぐり

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新型コロナウイルスについて米軍が中国に持ち込んだ可能性があるとの中国外務省報道官の発言について、米国務省高官が中国大使を呼んで抗議した/DREW ANGERER / GATTY IMAGES

新型コロナウイルスについて米軍が中国に持ち込んだ可能性があるとの中国外務省報道官の発言について、米国務省高官が中国大使を呼んで抗議した/DREW ANGERER / GATTY IMAGES

(CNN) 中国外務省の趙立堅報道官が米軍による湖北省武漢市への新型コロナウイルスの持ち込みを示唆した問題でデービッド・スティルウェル米国務次官補は15日までに、中国の崔天凱駐米大使を国務省に呼び、感染の責任をそらすような発言は容認できないなどとする米政府の立場を伝えた。

CNNの取材に応じた国務省高官によると、次官補は大使に事実関係を厳しく示した。大使は受け身の姿勢を強く見せたという。

スティルウェル氏は警告などは一切発せず、会談は率直な外交的なやりとりに終わったともした。

今回の国務省への呼び出しは、趙報道官の発言がインターネット上に流れた数時間後に実施された。同報道官は米国内で発生した一部のインフルエンザの犠牲者と新型コロナウイルスの関係が後で判明したとする米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長の発言に注目し、そのビデオ映像もツイッター上に掲載。

米国で「米国でいつ感染が始まったのか? 何人が感染したのか? 病院名は? 透明性を! データの公開を!」などと主張し、「米陸軍が武漢に持ち込んだ可能性がある」とも付け加えていた。

米中間ではここ数週間、発生源や感染拡大の責任をめぐっての意見対立が表面化していた。中国は国内でのウイルス発生を否定し続ける姿勢を強め、ポンペオ国務長官を含む米政府高官は中国の責任にあからさまに触れている。

長官は先週には「武漢ウイルス」とも表現。トランプ大統領も今週の全米向け演説で「外国のウイルス」と形容していた。

国務省高官は、趙報道官の発言のような陰謀論を広めることは危険であり馬鹿げているとも述べた。

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