米カリフォルニア州、住民4000万人に外出禁止令
(CNN) 米カリフォルニア州のニューサム知事は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、州全域を対象とする外出禁止命令を出した。現地時間の同日夜から発効する。
禁止命令は、州の住民4000万人のほとんどが対象となる。ただし州が「重要インフラ」と位置付ける16業界の従業員や職員は除外する。
ニューサム知事は、「重要セクターで働く人は仕事に行く必要がある。食品店、薬局、銀行などは営業を続ける」とツイートした。
カリフォルニア州は米国内でワシントン州とニューヨーク州に次いで感染者が多い。これまでに州内で確認された症例は910人に達し、19人が死亡した。
ニューヨーク州は少なくとも5298例、ワシントン州は少なくとも1376例が確認されている。
カリフォルニア州の人口は全米で最多、経済規模も最も大きい。
米国全体では18日午前から19日午前の24時間の間に2700例を超す症例が新たに報告され、19日夕刻までに陽性反応が出た患者は少なくとも1万3133人になった。
トランプ大統領は19日の記者会見で、新型コロナウイルスの患者に治療薬を届ける障壁をなくすよう、食品医薬品局に指示したと語った。
大統領によると、抗マラリア薬のクロロキンとヒドロキシクロロキンを、新型コロナウイルスの治療薬として処方できるようにする。