米国の1日の死者、100人超 医療現場で募る危機感
ニューヨークやコネティカットなどの州は、違反者に罰金や営業停止を命じると通告している。
マサチューセッツ州のベーカー知事は企業や事業所に対し、不要不急の従業員を出勤させないよう指示した。期間は24日正午から4月7日まで。従業員の在宅勤務は認める。
ほかの州と同様、レストランやバーは持ち帰り用に限って営業を認めるとし、10人を超す集会は禁止した。これまで禁止していたのは25人を超す集会だった。
各地の医療施設では医師や看護師の感染者が増え、マスクや酸素吸入器、スタッフなどの深刻な不足に見舞われている。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は23日、大量のマスクや酸素吸入器が必要だと訴え、「今週、酸素吸入器を確保できなければ、救えるはずの命が救えなくなる」と危機感をあらわにした。
必要な医療用品を供給するため、トランプ大統領に対して国防生産法の行使を求める声も強まっている。同法は、工場に対して重要な装備品の製造とリソースの割り当てを強制できる権限を大統領に与える内容。トランプ大統領は先週、同法を発動したが、行使するつもりはないと説明していた。