「神はウイルスより大きい」と説いた牧師、新型コロナで死亡 米
(CNN) 米バージニア州にあるキリスト教会の牧師だったジェラルド・グレン司教が死去した。同教会が12日に発表した。娘が投稿した動画によると、グレン司教は新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出ていた。
米国では疾病対策センター(CDC)が集会の自粛を促し、他人との距離を置く「ソーシャル・ディスタンシング」に努めるよう呼びかけている。しかしグレン司教は3月22日の説教の中で、「神はこの恐ろしいウイルスよりも大きいと固く信じる」と述べ、自身は死ぬことを恐れないと語っていた。
その翌日、バージニア州のノーサム知事は、10人以上が集まる公的・私的な集会を全て禁止すると発表した。
グレン司教の娘は4月4日に投稿した動画の中で、新型コロナウイルスの検査で司教夫妻に陽性反応が出たことを明らかにした。
教会はフェイスブックへの投稿で遺族に哀悼の意を表するとともに、「この恐ろしいパンデミックを生き延びるために闘っている家族もいる」と述べ、牧師の妻を思いやった。