大型イベントの再開は来年か、米ロサンゼルス市長が見通し
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスのガルセッティ市長は15日、大勢の人が集まるスポーツやコンサートなどのイベントが同市で再開できるのは、2021年になるかもしれないとの見通しを示した。
ガルセッティ市長はCNNの番組の中で、「近いうちに数千人が集まることは想像しがたい。今年はそのつもりでいなければならないと思う」と指摘。ワクチンや医薬品の開発、あるいは集団免疫の獲得には、まだ時間がかかるとの見通しを示した。
これはニューヨーク市のデブラシオ市長の見方とも共通している。デブラシオ市長は15日、CNNの取材に対し、「私の市は真に、着実に進展させなければならず、一部のソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)基準をほんの少しでも緩和することさえ考え始めなければならない」「もちろん職場には戻ってもらいたいし、子どもたちは学校に戻ってほしい。だがその行程には何カ月もかかると思う」と語った。
ロサンゼルス、ニューヨークとも巨大なメディア市場が存在し、スポーツやコンサートなどの大型イベントの舞台でもある。このためソーシャル・ディスタンシング対策の緩和をめぐる両市長の発言には特に注目が集まる。
ロサンゼルス郡で15日に報告された新型コロナウイルスによる死者は、2日連続で過去最多になった。保健当局によると、同郡の死者は42人、新たに感染が確認された症例は472例だった。外出禁止令は5月15日まで延長されている。