車や徒歩で自宅待機命令への抗議デモ、米ミシガン州都
(CNN) 米ミシガン州の州都ランシングで15日、新型コロナウイルス対策で同州政府が命じる自宅待機に反発し車の警笛を鳴らすなどの抗議活動が実施され、道路の往来が長距離にわたって妨げられる影響が出た。
「交通渋滞作戦」と称されたデモ活動は同州の保守系団体が実施。参加の数グループは路上などでも抗議した。
地元のCNN系列局WILXによると、参加者の1人は州政府は営んでいた中小企業を傾かせたと主張。新型コロナ対策は必要だが、「閉鎖の対象が過剰になっている」と怒りを示した。
グレッチェン・ウィットマー州知事は先週、自宅待機命令を4月30日まで延長。親族の世話や子どもの送迎などの用途以外で大半の住民が別の人間の自宅を訪ねることも新たに禁じた。
知事はCNNの取材に、治療方法もワクチンもない非常に強い伝染性を持ち命取りになるとし、「最悪の要素は症状もなく1週間もウイルスを抱えていることだ」とも強調した。
これに対し医療従事者というデモ参加者の女性はCNNに、外出規制などは病状を抱えた人間らが対象となるべきで、感染のリスクが低い人間には就業の継続や通常通りの生活を認めるべきだと主張した。
WILXによると、路上での抗議の参加者は感染阻止のための社会的距離と勧められる6フィート(約1.8メートル)内にいたとし、「我々全員は恐らく感染するだろう」とも述べた。
これに対し知事は今回の抗議活動によって発生する感染者の正確な人数は知るよしもないが、複数は出るだろうとも述べた。
米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、ミシガン州内の感染者数は2万8000人以上で州別では4位。死者は1900人以上。