米NY市警、新型ウイルスの死者29人に 警官の15%が病欠
(CNN) 米ニューヨーク市警(NYPD)は19日、警察官がまた1人、新型コロナウイルスのために亡くなったと発表した。これで新型ウイルスに関連したNYPDの死者は29人になった。
ダーモット・シアNYPD本部長のツイッターによると、交通違反の取り締まりを担当していた警察官のジェイソン・ルイスさんは、新型コロナウイルス感染の合併症のため、18日に死去した。
ニューヨーク市の公式サイトによると、市内で確認された新型コロナウイルスの症例数は約13万例。ジョンズ・ホプキンス大学の統計によれば、これは全米で報告された74万6379例の約17.5%に当たる。
ニューヨーク市警では、これまでに4000人以上の陽性反応が出ており、警察官は全体の14.7%に当たる5324人が18日の時点で病欠していた。
一時は病欠者の割合がほぼ20%に達したこともあったが、2000人以上は回復して仕事に復帰している。
病欠者のうち、警察官約1855人と、事務職員375人が新型コロナウイルス感染症と診断されている。
シア本部長は16日、犠牲者を追悼するため、NYPDの全職員が喪章をつけ、警察の全施設で半旗を掲げると表明していた。
New Yorkers may begin to see our officers with black mourning bands across their shields—and across their hearts. We wear these in quiet commemoration of our 27 brothers and sisters we’ve lost to #COVID.
— Commissioner Shea (@NYPDShea) April 16, 2020
Another way we honor our vow to #NeverForget. pic.twitter.com/JiPo0SVOqc
ニューヨーク州のクオモ知事は19日、州全体で入院患者の割合が減っていると述べ、そうしたデータから判断すると、ピークは過ぎて下降しつつあるとの認識を示した。
ただ、「この下降が続くかどうかは我々の行動にかかっている」と述べ、引き続き行動制限を続ける必要があると強調した。