トランプ氏、移民規制の大統領令に署名
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は22日、米国への移民受け入れを一部制限する大統領令に署名した。ツイッターでの発表から約2日後の署名となった。
今回の大統領令は移民の全面的な停止ではないが、米国への入国を模索している数千人に影響が出そうだ。
米政権当局者はこの数日、大統領令の最終的なとりまとめに取り組んでいた。
トランプ氏は大統領令について米国の雇用を守るために必要だとしている。トランプ氏は22日、ホワイトハウスで、「この大統領令は、失業したあらゆる経歴を持つ米国人に将来の雇用を保証するものだ。我が国の経済が再開するころ、これらの国民は間違いなく職を求める列の1番前に並ぶことができるだろう」と述べた。
米シンクタンクの試算によれば、今回の大統領令で規制されるのは毎月の米国永住権(グリーンカード)の取得を目指す人々で、大統領令の効力が60日間続くことから、5万2000人に影響が及ぶとみられる。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国境での規制や査証(ビザ)の発行停止などによって、すでに移民の多くは米国に入国できずにいる。