米国のコロナ死者、5万人を突破 一部の州は制限緩和を開始
(CNN) 米国で新型コロナウイルスによる死者が5万人を超えた。一部の州は24日、感染拡大抑止を目的とする制限の緩和を始めたものの、多くの州知事は経済活動再開に慎重な姿勢を示している。
再開の動きを支持してきたフロリダ州のデサンティス知事は同日、記者団に対し「私の関心は適切な形で再開を進めることで、特定の日付にはそれほど関心がない」と述べた。
ジョージア州では24日、ジムや美容室、タトゥー店などの不要不急の業種が営業を再開。オクラホマ、アラスカ両州も制限を緩和し、個人向けサービスを提供する業種に24日から予約営業の再開を認めた。
またミシガン州のホイットマー知事も同日、自宅待機命令を5月15日まで延長する一方、一部の業種が営業を再開して、州民がゴルフやモーターボートといった屋外の活動に参加できるよう、制限措置を緩和した。
ただ、一部の事業主や顧客の間では再開に慎重な声が根強い。
ジョージア州アトランタの飲食店でシェフ兼オーナーを務める男性はCNNに対し、当面は休業を続けるつもりだと説明した。
テキサス州では24日、小売店に屋外販売や配達サービスを認める措置を導入した。
ダラスのレコード店はこの日、営業を再開したものの、出勤したのは店主の男性だけ。自分で接客するのは気にならないが、今はまだ従業員を感染のリスクにさらしたくないと話している。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、新型コロナウイルスの流行による米国の死者は5万890人に上った。感染終息には程遠く、世界保健機関(WHO)は、有効な薬が判明するまで「数週間から数カ月」かかるとの見方を示している。