生後5カ月の女児が新型コロナで死亡、父は消防士 NY市
(CNN) 米ニューヨーク市で、消防士の父を持つ生後5カ月の女児が、新型コロナウイルスの感染により死亡した。家族が明らかにした。新型コロナが原因の死者としては確認されている中で最年少の1人となった。
死亡したジェイ・ナタリーちゃんは、ニューヨーク市消防局に勤める父と、教育委員会職員の母の間に生まれた。1カ月にわたり入院していたものの、治療のかいなく亡くなった。
ニューヨーク市消防局(FDNY)の中南米系職員でつくる団体のトップも、ジェイ・ナタリーちゃんの死を発表した。
父親は子どもが生まれた昨年11月に消防士になったといい、病気に最後まで立ち向かったジェイ・ナタリーちゃんのことを「戦うプリンセス」と呼んでいたという。
ジェイ・ナタリーちゃんの祖母によると、両親は先月21日、発熱した娘をブロンクス地区の病院に連れて行った。心疾患があることから、両親はその時点ですでに健康状態を案じていた。
ジェイ・ナタリーちゃんが退院することはついになかった。両親はずっとそばに付き添っていたという。
救急要員の子どもが新型コロナで亡くなったのは、今月に入り少なくとも2人目。1人目はミシガン州デトロイトのスカイラー・ハーバートちゃん(5)で、新型コロナによる合併症のため19日に死亡した。母は勤続25年の警官、父は勤続18年の消防士だった。
米疾病対策センター(CDC)によると、米国では今月2日の時点で1~14歳の子ども3人が死亡していた。