米ニューヨーク州予備選、新型コロナで中止に サンダース陣営は反発
ワシントン(CNN) 11月に行われる米大統領選の野党・民主党の候補者選びをめぐり、ニューヨーク州は28日までに、6月に予定されている予備選について、新型コロナウイルスの感染拡大の懸念を受けて中止を決めた。予備選中止は全米で初めて。ただ、サンダース上院議員の陣営からは反発の声も出ている。
州選挙管理委員会のケルナー共同委員長は今月初め、サンダース議員が選挙戦からの撤退を表明したことを受けて、予備選が実際的な意味がないものになったとの認識を示していた。
ケルナー氏は、現時点での目標は不必要な社会的接触を避けることであり、投票者や投票所の作業員の危険性を増やすことにつながる「人気投票」としての予備選を実施することに意味はないとの結論に達したと述べた。
委員は投票を行い、サンダース氏を含む複数の候補者について投票用紙から外した。バイデン前副大統領だけが残り、結果として予備選が中止となった。
サンダース陣営の顧問は中止の決定について「民主主義に対する打撃だ」と指摘。民主党全国委員会(DNC)に対して中止の決定を撤回するよう求めた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、複数の州で予備選が延期となっている。ニューヨーク州も当初は予備選を4月28日に実施する予定だったが、これを6月23日に延期していた。