バイデン氏、2カ月半ぶりに公の場に外出 マスク姿で献花
ワシントン(CNN) 米大統領選の野党・民主党候補指名を確実にしているバイデン前副大統領がメモリアルデー(戦没者追悼記念日)の25日、デラウエア州の戦没者慰霊碑に出向いて献花した。バイデン氏が公の場に外出するのは3月半ば以来、初めての機会となった。
バイデン氏はマスクを着用し、十数人の退役軍人やジル夫人とともに慰霊碑に花輪をささげた。立ち去る前、報道陣にもマスクを着けたまま、「この方々の犠牲を決して忘れてはならない」と語った。
同氏は2015年、従軍経験を持つ長男ボー・バイデン氏を脳腫瘍(しゅよう)で亡くしている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大統領選に向けた選挙戦が事実上中断を余儀なくされるなかで、バイデン氏は3月中旬以降、デラウエア州の自宅にこもってきた。近所での散歩やサイクリング以外は外出を控え、自宅の居間や地下室からオンラインで定期的にイベントを開催している。
一方、トランプ大統領はこの日、アーリントン国立墓地とメリーランド州ボルティモアのマクヘンリー要塞(ようさい)を訪問した。
トランプ氏はこれまで公の場でマスクを着けていない。その理由については先週、「報道陣にその姿を見せて喜ばせたくなかったから」と説明した。