米世論調査、黒人の警察不信が浮き彫りに
(CNN) 米ミネソタ州で黒人男性が死亡した事件への抗議デモが全米各地に広がるなか、先月末から今月初めにかけて実施された複数の世論調査で、黒人層の警察に対する不信感が浮き彫りとなった。
ニュースサイトのアクシオスと調査会社イプソスが2日午前に発表した調査結果によると、自分自身や家族が警察に守られているとの信頼感を持っている人は、有権者全体の69%、白人の77%を占めたのに対し、黒人では36%にとどまった。
モンマス大学が同日午後に発表した調査結果では、デモ隊が示している怒りについて、少なくとも一部は正当だと考える人が78%に達した。デモ隊による行動の少なくとも一部は正当だとする回答は54%だった。
CBSニュースと調査会社ユーガブの調査によると、警察は黒人より白人に甘いとする回答が全体の57%を占め、公平に対応しているとの回答は39%だった。これを人種別にみると、白人に甘いと感じる人は白人の52%、黒人では78%に達した。党派別にみると、公平だと答えた人は共和党支持者の61%を占めたのに対し、民主党支持者では17%にとどまった。
同調査で事件や抗議デモへのトランプ大統領の対応を支持すると答えた人は32%にとどまり、支持しない人が49%に上った。また、トランプ氏は白人を優遇しているとの回答が全体の約4分の3を占めた。
アクシオスとイプソスの調査は先月29日から今月1日にかけて、無作為に抽出した成人1033人を対象にオンラインで実施された。モンマス大学は先月28日から今月1日に807人、CBSニュースとユーガブは先月29日から今月1日に2071人を、それぞれオンラインで調査した。