トランプ大統領、選挙集会再開へ マスクも距離の確保もなしか
(CNN) トランプ米大統領が20日に選挙集会の開催を予定しているが、他人との距離の確保やマスクの着用などは要請されない見通しだ。一方で、米政権の健康保健当局者は依然として、新型コロナウイルスの感染拡大抑止には距離の確保やマスクの着用が重要との姿勢を崩していない。
トランプ氏は3月以来となる選挙集会を20日に開催する。新型コロナウイルスの感染拡大によって、直接参加する形での選挙イベントはすべて中止となっていた。今回の選挙集会はオクラホマ州タルサのBOKセンターで行われる。収容人数は2万人弱で、選挙陣営によれば満員を見込んでいる。
トランプ大統領陣営の広報担当は、「これはトランプ氏の集会だ。会場は満員となるだろう」と述べた。BOKセンターは7月末まで、他のイベントについては中止か延期を明らかにしている。
トランプ大統領陣営によれば、入場者は全員、検温が行われる見通し。手指の消毒液も提供するほか、マスクも陣営から配布される。ただし、マスクの着用は要請しない。トランプ大統領は公の場ではマスクを着用しないことで知られている。
米疾病対策センター(CDC)は、他人との距離の確保が難しい場所ではマスクの着用を推奨している。CDCは、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせるために6フィート(約180センチ)の距離を維持することが重要だとしている。
CNNが入手した声明によれば、タルサの保健当局は社会的距離の維持が難しい閉ざされた空間でのあらゆる大規模な集会の安全性について懸念を表明していた。