トランプ氏選挙集会、陣営スタッフ6人が新型コロナ陽性判定
(CNN) 南部オクラホマ州タルサでのトランプ米大統領の選挙集会に向けて準備していた陣営スタッフ6人が、新型コロナウイルス感染の陽性判定を受けた。米NBCニュースが最初に報じ、陣営の報道担当者が声明を出した。
報道担当者のティム・マートー氏は20日、開会の数時間前に発表した声明で、安全規定に従いスタッフ数百人の検査を実施した結果、事前に現地入りしていたチームのメンバー6人が陽性反応を示してただちに隔離されたと報告。陽性のスタッフらが会場に入ったり参加者らに近づいたりすることはないと強調した。
オクラホマ州の保健当局によると、タルサ郡では20日午後までに、州内で最も多い2206人の感染者が確認された。州全体で報告される1日の新規感染者は最近、過去最多を記録したばかりだ。
事情に詳しい関係者によると、トランプ氏はこの日、ホワイトハウスを出発する前に6人の陽性反応について報告を受け、関連の報道に不快感を示したという。
新型ウイルス感染が懸念されるなかでの集会をめぐっては、会場のBOKセンターが主催のトランプ陣営に対し、安全措置の計画書を提出するよう要請していた。陣営の報道担当者はCNNに、参加者全員の検温、マスクや手指消毒剤の提供、熱中症対策の飲料水配布といった措置を取ると述べた。ただしマスク着用は任意とされる。
参加を申し込んだ支持者らは事前に、人の集まる場所での感染リスクを承知し、感染した場合などもトランプ氏や関係者の責任は問わないとする免責文書への署名を求められていた。
地元保健当局の責任者は集会の延期を願っていたと述べ、BOKセンターは7月末までのイベントを全て中止または延期すると発表している。