米ワシントン州、公の場でのマスク着用を義務付け
(CNN) 米西部ワシントン州のインスレー知事は23日、州内の住民にマスクの着用を義務付ける規則を導入することを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を抑止するための取り組みの一環。
新しい規則は26日に発効される。新規則では公共の場の屋内ではマスクの着用が求められる。屋外でも他者との距離を保つことが難しい場合にはマスクを着用しなければならない。鼻と口を覆うことができるなら、どんなものでも認められる。
インスレー知事は記者会見で、こうした顔を覆うことについて、「ある種の意思表示のようなもの」と指摘。マスクなどの着用は、他者を気に掛けている、他者への感染リスクを低減したいということを意味しているなどと語った。
米国では一部の州で公共の場に出る際にはマスクの着用を義務付ける動きが出ている。ワシントン州は23日時点で前週よりも新型コロナウイルスの新規感染者が増加した25州のうちの一つ。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば、米国では新型コロナウイルスに230万人以上が感染し、約12万1000人が死亡している。
保健当局者は、症状のない人も気づかずに新型コロナウイルスを感染させる可能性があることから、全米が活動再開に動くなかで、マスクの重要性を強調している。
保健当局者は当初、マスクの着用を推奨していなかったが、米疾病対策センター(CDC)は4月に入り、食料品店など社会的距離の確保が難しい公の場所でマスクを着用するよう呼び掛けるようになった。