ペット家禽との接触でサルモネラ症に 1人死亡、465人感染 米CDC

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米国で家禽との接触によりサルモネラ菌に感染した人が年初から465人に達した/Joern Pollex/Getty Images

米国で家禽との接触によりサルモネラ菌に感染した人が年初から465人に達した/Joern Pollex/Getty Images

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は24日、ペットとして飼っている家禽(かきん)との接触でサルモネラ菌に感染した人が今年465人に達し、1人が死亡、86人が入院したと明らかにした。

CDCによると、このうち368人は先月20日以降に感染した。465人の累計感染者数は前年同期比の約2倍だという。

死亡した1人はオクラホマ州在住だった。感染者の約3分の1は5歳未満の幼児となっている。

米国ではこのところ、自宅の庭で家禽を飼育する趣味が人気を集めている。食べ物がどこから来るのかに関心を持つ人が多いが、目当ては新鮮な卵ばかりでなく、犬や猫のように生活に寄り添う動物としても人気が高い。

報道によると、新型コロナウイルスの流行開始以来、全米の孵化(ふか)施設に寄せられるヒヨコなどの注文は急増した。

家禽を育てるのは楽しく教育効果も高いが、飼育する家庭は安全な方法を意識する必要があるとCDCは指摘する。

CDCは自宅の家禽からサルモネラ菌に感染するリスクについて、定期的に警鐘を鳴らしてきた。2011年以降、家禽関連の集団感染が発生した例は10数件に上るという。

ニワトリをはじめとする家禽は消化管にサルモネラ菌を保有していいて、排せつ物や卵、羽毛にこうした菌が入り込む。ニワトリに害を及ぼすことはないが、人間が感染すると胃けいれんや下痢などの症状を引き起こすことがある。

CDCでは、子どもは重症化しやすいため、生きた家禽に触れないのが最善だと指摘。自宅の庭で飼う場合には専用の靴を用意しておき、家の中に戻る前に必ず脱ぐよう推奨している。手の衛生を保つことも不可欠となる。

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