トランプ氏、「マスクは大賛成」 着用拒否の姿勢から転換
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は1日、米FOXビジネスのインタビューで、公的な場で自身がマスクを着用することについて「何ら問題ない」と発言した。この数カ月間、他人との間に距離を置くソーシャル・ディスタンスが守られないイベントでもマスク着用拒否の姿勢を貫いてきたトランプ氏の方針転換となる。
トランプ氏はインタビューでマスクを着用するつもりはあるかと問われ、「するつもりはあるし、してきた。10フィート(約3メートル)離れていない集団にいるとき、私のマスク姿を人々は見ている」「ただ、通常はそのような距離には入らないし、みな検査も受けている」と述べた。黒いマスクを着用しているとも明かした。
また、全米でマスクの着用を義務化する必要はないとの考えを示しつつも、「マスクは大賛成だ」と語った。
コロナウイルスについては、いつの日か「消えてなくなる」と信じていると言及。ワクチンも非常に早期に手に入るようになるだろうとの予想を示した。
4月に疾病対策センター(CDC)がソーシャル・ディスタンスを維持できない状況でのマスク着用を推奨して以降、トランプ氏はカメラの前でマスク姿を披露していない。CDCの指針が発効した際には、外国元首らをマスク姿で迎えることは考えられないと述べ、自分は着用しない姿勢を示していた。
5月に自動車大手フォードの工場を視察した際は、リポーターの立ち入りが許されない場所ではマスクを着用していたと発言。「取材陣に着用姿を見る楽しみを与えたくなかった」と語った。
トランプ氏は今月4日にサウスダコタ州で開かれる独立記念日の記念式典に参加を予定している。同州知事は式典の参加予定者に対し、ソーシャル・ディスタンスやマスクの着用は求められないだろうとのメッセージを発した。