新型コロナにそろって感染、同僚亡くした教員2人が学校再開に異議 米
(CNN) 米アリゾナ州の学校に勤める教員3人が同じ教室から遠隔授業を続ける間に全員、新型コロナウイルスに感染し、このうち1人が死亡した。回復中の2人は13日、CNNのインタビュー番組で、学校の再開は時期尚早だと訴えた。
3人は休校措置が始まってから毎日、遠隔授業のために同じ教室を使っていた。互いに距離を置き、マスクと手袋を着け、手指を消毒するなど、保健当局や学校のルールをしっかりと守っていたにもかかわらず、全員が新型ウイルスに感染してしまった。
最初に発症したベテラン教員のキンバリー・チャベス・ロペスさん(61)は、入院から2週間足らずの先月26日に亡くなった。
番組に出演したジェナ・マーティネスさんとアンジェラ・スキリングスさんは感染を経験した教員としての立場から、たとえ厳格な対策の下でも対面式授業の再開はまだ早いと主張した。
同州の学校は来月17日から再開する予定だが、スキリングスさんは「学校の準備態勢は整っていない」と指摘。休校措置は3月から続いているため、教室で感染が広がったり、子どもたちが重症化したりする可能性を否定できるような実績はないと警告した。
2人は検査結果が陰性になった今も、症状が残っているという。スキリングスさんは最初のうち軽い症状だったが、2週間ほどたってから発熱、せき、体の痛みが出始めた。すでに4週間目だが、せきとだるさが続いているという。
マーティネスさんの症状はだるさから始まって次第に悪化し、高熱が2週間近く続いた。現在も息苦しさが残り、治療を続けている。