米若者、コロナ感染者の3割が重症化リスク 主な要因は「喫煙」
(CNN) 米国内の18~25歳の若者のうち、ほぼ3人に1人は新型コロナウイルス感染で重症化するリスクが高いとの研究結果が報告された。リスク因子の中でも、特に喫煙習慣の影響が大きいという。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のチームが、国民健康調査に協力した若者8000人余りを対象に、新型ウイルス感染症の重症化について米疾病対策センター(CDC)が示しているリスク因子の有無を調べた。
その結果、対象者の32%が医学上のリスク因子を持つことが分かった。ただし喫煙習慣の因子を除外すると、高リスク組の割合は16%に半減した。
対象者のうち、過去30日以内に喫煙した人は10人に1人、電子たばこを使用した人は14人に1人の割合を占めた。基礎疾患など、ほかのリスク因子を持つ人の割合は中高年層に比べて低かった。
男女別にみると、男性のほうが高リスクと判明した。ぜんそくや免疫不全というリスク因子は女性のほうが多かったが、男性の喫煙率の高さがそれをしのぐ影響を及ぼしている。
この研究では、人種別にみて最もリスクが高いのは白人という結果も出た。一般に特定の年齢層における新型ウイルス感染症のり患率、致死率は人種的少数派のほうが高いとされ、実際に若者の致死率は中南米系と黒人で最も高くなっている。
チームはこの食い違いについて、重症化には医学上のリスク因子以外の要因もかかわっていることがうかがえると指摘した。