反差別デモに車で突っ込んだ男に禁錮6年、KKKリーダーを自認 米
(CNN) 米バージニア州で今年6月、黒人差別への抗議デモに車で突入して参加者3人を負傷させた男に対し、禁錮刑が言い渡された。
ハリー・ロジャーズ被告(37)は10日、暴行や器物損壊の罪で禁錮6年の刑を言い渡された。
同被告は6月7日、同州ヘンライコ郡で道路を占拠していたデモ隊に車で突っ込んだ。負傷者3人の命に別条はなかったが、被告は傷害未遂の重罪3件にも問われている。重罪の審理は来月14日に予定されている。
警察が被告を逮捕して車内と自宅を捜索したところ、複数の銃器と弾薬、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」や南北戦争で奴隷制を支持した「南部連合」の旗のワッペンなどが発見された。このうち1つは、被告がリーダーを務めていたとされるKKK支部のワッペンだったという。
被告は事件当日、犯行前後の2回にわたり、フェイスブックにライブ映像を流していた。
検察は憎悪犯罪での立件も目指したが、負傷者3人は白人で、被告が人種を理由に狙った相手ではなかったとの判断から、判事に却下されていた。
同州シャーロッツビルでは2017年、右翼団体の集会に抗議していたデモ隊に車が突入し、1人が死亡する事件が起きていた。