米コロナ禍、症例数減少も当局は対策の継続呼びかけ
米国の症例数は、各州が規制を緩和した後の6月中旬から7月下旬にかけて急増した。この事態を受けて半数以上が再開の計画を中断。制御不能に陥ったと専門家が指摘する感染の拡大を食い止めるため、新たな対策を導入していた。
症例数はこの数週間で減っているが、1日当たりの死者数は比較的高い水準にある。
米国内の1日当たりの新型コロナウイルスによる死者は、7日間の平均で1000人を上回る日が19日まで24日続いた。その前の7週間は1000人を下回っていた。
7日間の平均の検査陽性率は、20日の時点で6.3%となり、7月中旬の8.5%から低下した。
米疾病対策センターは、学校を再開するためには、その地域の陽性率が5%を切る必要があると勧告している。19日の時点で少なくとも26州は5%を上回っていた。
当局は若者に対して、社交などの集まりを避け、安全対策に従うよう呼びかけている。専門家は、若者のグループがこの夏にかけて症例数を増加させる一因になったと指摘する。大学キャンパスに学生が戻り始めた今、既に数百人が検査で陽性と判定されている。