アメリカン航空、15都市への運航を停止へ 感染拡大の影響で
ニューヨーク(CNN) 米アメリカン航空は20日、米国各地の15の小都市への運航を10月から停止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う旅行業界への悪影響が続く中、業務を縮小する意図があるとみられる。
今回運航停止の対象となったのはテキサス州デルリオ、アイオワ州ダビューク、サウスカロライナ州フローレンス、ノースカロライナ州グリーンビル、ウェストバージニア州ハンティントン、ミズーリ州ジョプリン、ミシガン州カラマズー、ルイジアナ州レイクチャールズ、コネティカット州ニューヘイブン、ニューヨーク州ニューウィンザー、ニューメキシコ州ロズウェル、アイオワ州スーシティー、イリノイ州スプリングフィールド、オクラホマ州スティルウォーター、ペンシルベニア州ウィリアムズポートの15都市。
アメリカン航空は「10月7日から11月3日」まで運航を取りやめる予定だと述べる一方、その後再開する保証はないとも明言。「引き続き路線を精査し、追加のスケジュール変更を向こう数週間で行う計画」だと説明した。
上記の15都市の人口は、少ないところでデルリオやウィリアムズポートなど3万人ほど。多いところでは周辺の都市圏を含めたカラマズーの50万人となっている。
アメリカン航空はすでに従業員2万5000人に通知を出し、10月1日付で一時帰休させる可能性があることを伝えた。
小都市の空港は感染拡大による経済の落ち込みでとりわけ大きな打撃を受けているが、航空会社が運航を完全に取りやめる事態となれば、感染が終息してもなお経営状況の回復には大きな困難が伴いそうだ。