共和党全国大会初日、「思いやりある指導者」像をアピール
(CNN) 米大統領選に向けた与党・共和党の全国大会が24日、ノースカロライナ州シャーロットで開幕した。トランプ大統領を正式な大統領候補に指名した後、首都ワシントンの会場で支持者らが演説に立ち、トランプ氏を「思いやりのある指導者」として称賛した。
新型コロナウイルスの感染拡大で野党・民主党全国大会がオンライン形式で実施されたのに対し、この日の会場には各州から共和党の代議員らが集まり、大統領選の党候補を選ぶ点呼投票に臨んだ。
トランプ氏とマイク副大統領が正式候補に指名され、これを受けて両氏が会場で演説した。
その後、トランプ氏の側近や支持者、長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏らがワシントンの会場で次々と応援演説した。
ヘイリー前国連大使は、トランプ氏が民主党のオバマ前大統領や同党大統領候補のバイデン前副大統領とは違い、世界に強さを見せつけてきたと強調。一方でバイデン氏が大統領になればイランや過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」、中国共産党を喜ばせることになると訴えた。
ニッキー・ヘイリー前国連大使/OLIVIER DOULIERY/AFP/AFP via Getty Images
「トランプ氏のやり方は違う。中国に強硬姿勢を示し、ISISに立ち向かって勝利した。世界に向かって言うべきことを言っている」と主張した。
初日の最後に登壇した黒人のスコット上院議員は、警官の暴力で死亡した黒人のジョージ・フロイドさん、ブレオナ・テイラーさんらの名前を挙げ、自身の母が貧しい家庭を支えようと必死で働いていた姿にも言及した。
ティム・スコット上院議員/Susan Walsh/AP
トランプ氏はホワイトハウスからのビデオで2回、予告なしに登場。1回目は新型コロナウイルスと前線で闘う医師や看護師、消防士、警官らを迎え、その仕事ぶりを称賛した。
2回目のビデオでは外国で人質になり、現政権発足後に解放された米国人6人がトランプ氏を囲んで感謝の言葉を述べた。