LAで警官が黒人男性を射殺、現場で抗議デモ

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ロサンゼルス郡保安局の事務所前に集まる抗議デモ参加者/Robert Gauthier/Los Angeles Times/Getty Images

ロサンゼルス郡保安局の事務所前に集まる抗議デモ参加者/Robert Gauthier/Los Angeles Times/Getty Images

(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスで8月31日午後、黒人男性が郡警官に射殺され、同日夜にはこれに抗議するデモが起きた。

ロサンゼルス郡保安局によると、男性は現地時間の31日午後3時15分ごろ、自転車で走行中に交通違反で呼び止められた。警官2人が近づいたところ、自転車から降りて逃げ出した。

一つ先の交差点あたりで警官らが追いつくと、男性は一方の警官の顔を殴り、同時に手に持っていた衣類を落とした。警官らは衣類の中に隠されていたけん銃に気付き、男性に向かって数回発砲した。現場からはけん銃1丁が見つかったという。

警官に射殺されたディジョン・キジーさん(29)/Courtesy Kizzee family
警官に射殺されたディジョン・キジーさん(29)/Courtesy Kizzee family

男性は現場で死亡が確認され、検視の結果、ディジョン・キジーさん(29)と判明した。司法解剖が1日に行われる。2人の警官にけがはなかった。

遺族の弁護士は、キジーさんが撃たれた時点で警官に脅威を与えてはいなかったと主張。銃を所持していることと、手に取って相手に向けることは別だと指摘した。

遺族は保安局に対し、警官2人の名前を公表して刑事責任を問うよう求めている。

保安局によれば、2人はボディーカメラを装着していなかった。ロサンゼルスでは、警官にボディーカメラを装着させる予算が承認されたばかり。全員に行き渡るまでには約1年半かかる見通しとされる。

キジーさんの死を受け、警察による黒人への暴力に抗議する運動「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」のロサンゼルス支部がツイッターを通してデモを呼び掛けた。これに応えて現場には約100人が集まり、公正な裁きを求めるスローガンを叫んだ。

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