ブルームバーグ氏、接戦州フロリダに100億円投入へ バイデン陣営支援
(CNN) 11月の米大統領選をめぐり、富豪で前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏が接戦州のフロリダ州で民主党候補のジョー・バイデン前副大統領の支援に向けて少なくとも1億ドル(約106億円)を投入する計画であることが14日までにわかった。情報筋が明らかにした。
先週発表されたNBCニュースとマリスト大学の世論調査によれば、投票する可能性の高い有権者の支持はバイデン氏と現職のドナルド・トランプ大統領がいずれも48%で並んだ。
ブルームバーグ氏の顧問を務めるケビン・シーキー氏はCNNの取材に対し、ブルームバーグ氏はトランプ氏打倒に尽力していると指摘。フロリダ州に大規模な資金を投入することで民主党員やバイデン陣営はペンシルベニア州といった他の主要な州により多くの資金を投入できるようになり、このことがバイデン氏の勝利に重要となるだろうと述べた。
ブルームバーグ氏がフロリダ州に大量の資金を投じる決断をする前には、ニューヨーク・タイムズ紙がトランプ陣営が再選へ向けて数百万ドルを投じる準備があると報じ、トランプ氏もニューヨーク・タイムズ紙の報道を確認していた。
フロリダ州でのトランプ氏(左)とバイデン氏の支持率は拮抗(きっこう)している/Getty Images
民主党にとって懸念材料のひとつが、フロリダ州のヒスパニックからのバイデン氏に対する支持が良くないことだ。
NBCとマリスト大の世論調査では、トランプ氏はラティーノ(中南米系)からの支持を50%集めていた。
トランプ氏はフロリダ州を「地元」と呼び、ここ数週間で複数のイベントを開催していた。多くの専門家は、トランプ氏は再選のためにはフロリダ州で勝利しなければならないと考えている。