トランプ氏、早期のワクチン準備に自信 「特別な日の前に」
(CNN) トランプ米大統領は「労働者の日」に当たる7日、ホワイトハウスで記者会見を行い、新型コロナウイルスのワクチンについて非常に早期に用意できるとの見通しを明らかにした。この際「極めて特別な日付より前になる」可能性があるともし、11月3日の大統領選までに準備が整うこともありうるとの考えを示唆した。
「特別な日付」がいつなのか、具体的には明かされなかったものの、トランプ氏は以前、大統領選に先駆けてワクチンが使用可能になるかもしれないとの見方を示していた。
同氏は7日、記者団に対し、ワクチンの用意が記録的な速度で進んでいると強調。そのうえで「オバマ政権時代なら、ワクチンが手に入るまで3年はかかっただろう。最後まで準備できなかったかもしれない」と付け加えた。
実際問題として、おそらく米食品医薬品局(FDA)が11月のいずれかの時点で新型コロナウイルスのワクチンを承認する可能性はあるとされるが、そうした確定的なスケジュールが存在しないことは明らかだ。また、たとえ承認されたとしても、米国全土で広範に使用できるようになるにはさらに何カ月もかかる公算が大きい。
ワクチンをめぐっては、このほど野党・民主党の副大統領候補に決まったカマラ・ハリス上院議員がCNNとのインタビューで言及。大統領選より前に作られたワクチンの安全性を疑問視する発言をしていた。
トランプ氏はこれについて、科学を否定する「政治的な言説」と非難。ハリス氏に謝罪を求めた。