大会後もバイデン氏のリード変わらず 米世論調査
(CNN) 11月の米大統領選に向けて民主党と共和党の全国大会が行われたが、野党・民主党から正式に指名を受けたジョー・バイデン前副大統領が、与党・共和党の指名を受けたドナルド・トランプ大統領を依然として支持率でリードしていることがわかった。CNNの委託を受けた世論調査会社SSRSによる調査で明らかになった。
登録有権者でバイデン氏を支持するとした割合は51%、トランプ氏支持は43%だった。
いずれの候補者も、対抗馬に反対するために投票するというよりも自分が選んだ候補者だから投票するという支持者の割合を増やした。それでもその数字は依然としてトランプ氏のほうが高い。バイデン氏について、自身が選んだ候補だから投票すると答えた人の割合は全国大会前が38%で、これが45%に増えた。トランプ氏について、自身が選んだ候補者だから投票すると答えた人の割合は全国大会前が67%で、これが77%になった。
バイデン氏の好感度はより肯定的となった。バイデン氏について、好ましいと考える人の割合は48%、好ましくないと考える人の割合は43%。トランプ氏については依然として否定的な見方が多い。トランプ氏について、好ましいと考える人の割合は40%、好ましくないと考える人の割合は56%。
全国大会で有権者の両候補者に関する争点や基本的な姿勢に対する見方が大きく変わることはなかったが、一部で変化が見られた。
これまでは経済への対応ではトランプ氏への支持が上回っていたが、今回の世論調査ではトランプ氏が49%、バイデン氏が48%とほぼ並んだ。
米国を危機から守るかどうかという質問には51%がバイデン氏を支持し、トランプ氏を選んだのは45%だった。
正直で信用できるかという質問ではトランプ氏の数字が悪化した。バイデン氏が大会前の51%から53%に支持を増やしたのに対して、トランプ氏は大会前の40%から36%へと数字を落とした。
どちらの候補者が米国の問題解決のための明確な計画を持っているかという質問については大きな変化はなかった。あると答えた人の割合はバイデン氏が49%、トランプ氏が43%だったが、これは大会前の水準と変わらなかった。
調査は8月28日から9月1日にかけて全米の成人1106人を無作為に抽出して固定電話もしくは携帯電話で話を聞いた。このうち登録有権者は997人。全体の誤差の範囲はプラスマイナス3.8ポイント。