バイデン氏、振れ幅小さく安定したリードを維持 米大統領選
(CNN) 11月の米大統領選に向けた新たな世論調査で、野党・民主党候補のバイデン前副大統領は支持率52%と、トランプ大統領を10ポイント上回る安定したリードを維持していることが分かった。
CBSニュースとユーガブの最新調査によると、全米の有権者の間でバイデン氏とトランプ氏の支持率は52%対42%。主要な激戦州、ウィスコンシン州での支持率はバイデン氏が50%、トランプ氏は44%だった。
与党・共和党と民主党がそれぞれ全国大会を開く前の同調査でも、両氏の支持率の差は同じく全米で10ポイント、ウィスコンシン州で6ポイントだった。
新型コロナウイルスの感染拡大や警察の暴力に対する抗議デモなど大きな波乱が続く状況のなかで、バイデン氏のリードは1940年以降の世論調査史上、記録的な安定ぶりを示している。
今年初めからのリード幅の平均は7ポイント、最近の平均は8ポイントと、ほとんど変化がない。リード幅は常に4~5ポイントから10ポイントという狭い範囲で推移してきた。
各世論調査の誤差範囲を考慮した統計によれば、同氏のリード幅は平均7ポイントというラインの中の6.5ポイントの範囲に収まっている。
1940年以降に実施された19件の大統領選をみると、その年の1月から9月初めまでに実施された世論調査での支持率の差は、平均して14~16ポイントあたりの範囲で振れていたことが分かる。
前回大統領選でトランプ氏に敗れたヒラリー・クリントン氏の場合、リード幅は10ポイントの範囲で乱高下し、9月初めの時点では3ポイントにとどまっていた。