トランプ陣営の8月の資金調達額、バイデン陣営を160億円下回る

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トランプ陣営が調達した8月の選挙資金がバイデン陣営より約1億5400万ドル下回ることがわかった/Getty Images

トランプ陣営が調達した8月の選挙資金がバイデン陣営より約1億5400万ドル下回ることがわかった/Getty Images

(CNN) 米大統領選の資金集めで、民主党候補のバイデン前副大統領が8月、トランプ大統領の陣営を約1億5400万ドル(約160億円)上回る額を調達したことが分かった。一時は資金面で圧倒的な優位に立っていたトランプ陣営だが、ここにきて差が詰まっている。

トランプ陣営は9日、同陣営と共和党全国委員会が8月に2億1000万ドルを集めたと発表。バイデン陣営と民主党全国委員会が同時期に集めた3億6450万ドルを大きく下回った。

大統領選が終盤に差しかかる中、トランプ陣営は手元資金の残高を明らかにしていない。ただ、最近の情報からは支出を引き締めている様子がうかがえ、2017年1月の就任当日に再選に向けた届け出を行ったトランプ氏にとっては異例の展開となっている。

バイデン陣営はこのところ、テレビ広告でトランプ陣営を圧倒。一方のトランプ陣営は先月、民主・共和両党の全国大会に注目が集まる中で、一時的にテレビ広告の放送を中止した。

トランプ氏は調達額が不足した場合、自己資金を充てる構えで、今週には記者団に対し、不動産や保有ブランドに関係する資産を「必要なだけ」投じる意向を明らかにした。

共和党関係者は初期に集めた資金の使途について、どぶ板選挙態勢の構築に充てたと主張する。

ステピエン選対本部長は声明で、「両陣営とも巨額の資金を集めているが、使途に関する優先順位は大きく異なる」と指摘。バイデン陣営はテレビ広告に資金を集中投下しているが、トランプ陣営は広告に加え、現場の活動やどぶ板選挙態勢の強化にも多額を投じてきたと述べた。

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