新型コロナ急増の予想が現実に、再び病院逼迫や死者増大の懸念 米国
13日現在で、過去1週間の陽性率は全米平均で5.1%だった。しかしアラバマ、フロリダなど少なくとも13州では10%を超えている。
ファウチ所長は「(感染率は)3%未満、理想的には1%以下となることが望ましい」とした上で、多くの州でそれを大幅に超えていることから症例数は再び急増が予想されると指摘。それが入院患者や死者の増加につながることは、歴史が示しているとした。
もしこのままの状況が続けば、米国の冬は壊滅的な状況に陥る可能性もある。ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)によれば、米国では今後3カ月以内に13万5000人以上が死亡する可能性がある。
「この冬は、11月、12月、1月、2月にかけて、我々の流行における最悪の時期を迎えるかもしれない」とホッテズ氏は警告する。
新型コロナによる入院数は9日以来、少なくとも10州で過去最高を記録した。うちアーカンソーなど5州は12日に過去最高を報告している。
病院が再び逼迫すれば、新型コロナの患者だけでなく、他の疾患や事故といった急患への対応も困難になりかねないと専門家は危惧する。
入院数は全米で増加して12日には3万5072人に達し、1日当たりの人数も約2万8600人まで減っていた9月20日から、着実に増え続けている。