新型コロナ急増の予想が現実に、再び病院逼迫や死者増大の懸念 米国
(CNN) 米国で予想された通り、新型コロナウイルスの新規の症例が激増している。1月までには病院が逼迫(ひっぱく)して1日に数千人が死亡する可能性もあり、若者でさえも長期的な合併症を伴う場合がある。
米ベイラー医科大学国立熱帯医学校のピーター・ホッテズ学部長は13日、「1日当たりの新規症例は、9月初旬に最近としては最も少ない3万~3万5000例前後にまで減った。しかし今は1日当たり(約)5万例に戻っている。今後も増え続けるだろう」と予想した。
「誰もが懸念していた秋から冬にかけての急増が今、起きている」とホッテズ氏は述べ、現在はウィスコンシン、モンタナ、ノースダコタ、サウスダコタ州といった中西部から北部の州が中心だが、すぐに全米に拡大するだろうとの見方を示す。
米ジョンズ・ホプキンス大学によると、全米の30以上の州で、過去1週間の新型コロナウイルスの症例数が、その前の週を上回った。
米国の感染症対策を率いる米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のアントニー・ファウチ所長は、特定の州で検査の陽性率が高いことに懸念を示し、今後症例数が急増する予兆かもしれないと指摘した。