郵便投票は投函後どうなる? ほとんどの州で追跡可能 米
(CNN) 11月の米大統領選は郵便投票の票数が記録的な水準になりそうだ。郵便投票に懸念の声も上がる中、既に何百万人もの有権者が郵便投票の請求を行っている。
だが、投票用紙を記入して封筒に入れた後はどうなるのだろうか。公式の投票箱に投函(とうかん)した後、きちんと届いているのだろうか。CNNの調べによると、45の州とコロンビア特別区では投票用紙をアマゾンの宅配便のように追跡できる。
投票用紙を追跡する仕組み
各投票用紙には固有の番号がついている:大半の州では米郵政公社(USPS)の支援を受けて、投票用紙の封筒に有権者一人一人に固有の番号を振っている。こうした番号は「インテリジェント・メール・バーコード」と呼ばれ、USPSはこれを利用して票の追跡ができる。
票を追跡するには登録を:USPSは州や自治体に投票用紙追跡サイトの利用サービスを提供している。ただ、追跡機能は自動ではなく、有権者が州の有権者用ページで登録する必要がある。そこでは氏名や誕生日、郵便番号などの基本情報の入力が求められる。
追跡サイトで何ができるかは州によって違う:州の中には郵便投票のプロセスごとに今どの段階にいるのかを示してくれるところもあれば、単に選管当局から「送付された」、または選管当局に「受理された」ことが分かるだけの州もある。
送付や受理に問題があった場合の有権者への通知に、追跡機能が利用されるケースもある。これにより問題が手遅れとなる前に解決することができる。
投票用紙の追跡機能を提供する州
以下の州名のリストには、郵便投票の請求期限と追跡機能の提供の有無が記載されている。
もし追跡機能がない地域に住んでいても、投票用紙に何か疑問や懸念がある場合は地元の選管事務所に問い合わせることができる。
アラバマ州:10月29日(票の追跡は可能)
アラスカ州:10月24日(票の追跡は可能)
アリゾナ州:10月23日(票の追跡は可能)
アーカンソー州:11月2日(票の追跡は可能)
カリフォルニア州:請求不要。全登録有権者に郵便投票が送付される(票の追跡は可能)
コロラド州:請求不要。全登録有権者に郵便投票が送付される(票の追跡は可能)
コネティカット州:11月2日(票の追跡機能なし)
デラウエア州:10月30日(票の追跡は可能)
コロンビア特別区:請求不要。投票用紙は有効な有権者に自動的に送付される(票の追跡は可能)
フロリダ州:11月3日(票の追跡は可能)
ジョージア州:10月30日(票の追跡は可能)
ハワイ州:請求不要。投票用紙は全有権者に自動的に送付される(票の追跡は可能)
アイダホ州:11月3日(票の追跡は可能)
イリノイ州:11月2日(票の追跡機能なし)
インディアナ州:10月22日(票の追跡は可能)
アイオワ州:10月24日(票の追跡は可能)
カンザス州:10月27日(票の追跡は可能)
ケンタッキー州:10月9日(票の追跡は可能)
ルイジアナ州:(票の追跡は可能)
メーン州:10月29日(票の追跡は可能)
メリーランド州:10月20日(票の追跡は可能)
マサチューセッツ州:10月28日(票の追跡は可能)
ミシガン州:10月30日(票の追跡は可能)
ミネソタ州:11月2日(票の追跡は可能)
ミシシッピ州:10月31日(票の追跡機能なし)
ミズーリ州:10月21日(票の追跡機能なし)
モンタナ州:11月2日(票の追跡は可能)
ネブラスカ州:10月23日(票の追跡は可能)
ネバダ州:請求不要。投票用紙は有効な有権者に自動的に送付される(票の追跡は可能)
ニューハンプシャー州:11月2日(票の追跡は可能)
ニュージャージー州:請求不要。投票用紙は有効な10月5日までに登録した全ての有効な有権者に自動的に送付される(票の追跡は可能)
ニューメキシコ州:10月20日(票の追跡は可能)
ニューヨーク州:10月27日(票の追跡は可能)
ノースカロライナ州:10月27日(票の追跡は可能)
ノースダコタ州:11月2日(票の追跡は可能)
オハイオ州:10月31日(票の追跡は可能)
オクラホマ州:10月27日(票の追跡は可能)
オレゴン州:請求不要。投票用紙は全有権者に自動的に送付される(票の追跡は可能)
ペンシルベニア州:10月27日(票の追跡は可能)
ロードアイランド州:10月13日(票の追跡は可能)
サウスカロライナ州:10月30日(票の追跡は可能)
サウスダコタ州:11月2日(票の追跡は可能)
テネシー州:10月27日(票の追跡は可能)
テキサス州:10月23日(票の追跡機能なし)
ユタ州:請求不要。投票用紙は全有権者に自動的に送付される(票の追跡は可能)
バーモント州:請求不要。投票用紙は全有権者に自動的に送付される(票の追跡は可能)
バージニア州:10月23日(票の追跡は可能)
ワシントン州:請求不要。投票用紙は全有権者に自動的に送付される(票の追跡は可能)
ウェストバージニア州:10月28日(票の追跡は可能)
ウィスコンシン州:10月29日(票の追跡は可能)
ワイオミング州:11月2日(票の追跡は可能)