同時開催の対話集会、テレビ視聴者数はバイデン氏に軍配
ニューヨーク(CNN Business) 米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領と共和党候補トランプ大統領が15日夜にそれぞれ開催した対話集会について、視聴者数はバイデン氏の集会が1410万人と、トランプ氏の集会の1350万人を上回ったことが分かった。調査会社ニールセンの集計で明らかになった。
バイデン氏の集会はABCテレビ、トランプ氏の集会はNBCテレビで放送された。
トランプ氏の集会はNBCグループに属するMSNBCとCNBCの2つのケーブルテレビ局でも同時放送されたが、これらの局を合算しても、ABC1局での放送となったバイデン氏の集会に及ばなかった。
トランプ氏の集会はNBCで平均1090万人が視聴。MSNBCでは180万人、CNBCでは約72万人が視聴し、3局合計で約1350万人となった。
最終的な集計結果はニールセンが16日夕に発表した。それ以前の暫定値では、NBC、ABC両局とも若干低い数字が出ていた。
ABCニュースの職員は、今回の視聴者数に驚きの声を漏らした。バイデン氏の関係者からは、トランプ氏がこの結果に怒りをあらわにするとの見方が出ている。
15日夜の集会に先立ち、トランプ陣営はバイデン氏を視聴者数で圧倒すると予想。同陣営の上級顧問、ジェイソン・ミラー氏は「我々はジョー(・バイデン氏)をはるかに上回る視聴者を集めるだろう」と自信を示していた。
ニールセンの集計で反対の結果が出たことを受け、バイデン陣営の広報は「新型コロナの流行を抑え込み、国民の職場復帰を実現する明確な計画を持った指導者を見たいという視聴者の方が多かったようだ」とツイートした。